対岸の彼女


角田光代の本は、
わりと好きなものが多い。
空中庭園とか。


せつなかった。
少女の頃の友情なんて
ほんとはかなくて、
おとなになったらもう、
あんな日々なんて、無いけど、


ああ、なんて切ないんだろう、
対岸で手を振る少女の存在もまた
なんか切なかった。
そういう川越しに、どこかの少女たちの事を想っている
そういうことって往々にして存在すると思った。


切ない、せつないなあ。