ぬるい


それはそれは、生温い世界
心地良いわけでは、決して無い。


夢とか、無いです。
夢がないからといって、死ぬわけでもなく
目標に向かって必死になることに
ちょっとした空しさのようなものを
あてもなく感じてしまうからでしょうか。


いつに始まったことかは分かりません。
未来とか、期待して生きてきていません。
例えば、何かで大成功をおさめた人が
必ずしも一つの夢に固執していたわけではないでしょう。
もちろん完璧なビジョンを常に頭に描いて
それを見事手にした人もいるにはいるだろうけども
人生なんて偶然の積み重ねではないかと思ってしまいます。
一度しかないんだから、やりたいことやった方がいい
とかよく聞く話ですが
そもそも偶然生まれ落ちて、たまたま人間で
何と言うか、自分が生まれてきたことにそれほどの使命感を抱いていないので
絶対あれをやってやるぞ!
とか、確固たるものを持ち合わせていません。
小さい頃はなんか自分はすごいものになるんだと思っていたけれど
22歳の冬、現実を目を凝らしてみたところ
自分ごときの人間が、後世に何か残せるとも思いません。


まあ、なんてネガティブなのかしら。


いやそんなことないですよ、
よく、夢を持とう!
という言葉を耳にします。
簡単そうだけれど、案外難しいことで
でも、なんだか夢のない自分なんて駄目人間なのかしら
なんて思わされてしまいます。
先日とある本の中で
大きな夢を抱いて、結局叶えることができなくて
挫折していく人はいるけれど
何かに失敗したとして、それは夢を抱いていなかったからだ
ということは、まず言われない。
というくだりがあって、目から鱗だった。


失敗したのは夢がなかったからではない
ということは
夢があれば成功するということではない
ということで、ともすれば
夢がなくても成功しないわけではない
ということにも行き着くのではなかろうか。
夢があったほうが未来を具体的に描きやすいし
努力する原動力となりやすいだろう。
が、しかーし。


何年も前から何をやりたいんだろうって考えていて
未だに見つからないんであれば
もう、見つけなくてもよくねぇ?
いつかポーンって気が付いたら見えてくるんじゃねぇ?


生温いです、でももういいや。
あんまり思い詰めると
どこかに旅に出てしまいそうだから。
でも、本当はもう気が付いているけれど
ぬるいのって、
それはそれで結構不快なんだ。


以上、マイナスターズでした。