有機体


荒川修作がまた日本に来ているらしい。
今日はたまたま偶然ご縁があって
トークセッションに参加させて頂くことができた。

養老天命反転地を訪れてから
荒川に対する興味関心が尽きることは無い。
三鷹の住宅は、奈義や養老とは違って
人が訪れる場所ではなく、人が生活する空間である。
この有機*1の使い方をほとんどの人が理解してなくて
それを発見することのできる空間。


正直荒川の話を聞いていると、わからなすぎて頭が痛くなってくる。
彼の話す内容は我々ががんじがらめに縛られている常識からは
遥か遠くかけ離れているものなので、なかなか理解はできない。
でも、理解したいと思う。そういう不思議な人である。


できたばかりの天命反転住宅は、
やはりすごく面白いもので、球体の部屋では
声がものすごい変なところから聞こえてきたり
床がでこぼこしていたり、とにかく大興奮である。
一般的な建築の通説のようなものが
すべてくつがえされる、というか
住居学科でそれなりに住みやすさとか学んできたけど
果たして平らで平行なものが本当にヒトに取って良いものなのか
根本的なところがよくわからなくなる。


とにかく楽しかったし、夢みたいだ。
ここ数日は夢みたいなことばかり起こる。

*1:アラカワがよく人間という言葉の代わりに我々を表す際に用いる言葉