感情論


大人に振る舞うって意外と難しいな。
特に相手が感情的になっているときには。


察する文化の国に生まれ落ちただけあって、
私は空気を読むのがわりかし得意だと思う。
まあ読み取れたからといってその場で最善の行動をとれている訳では
決してないのだけれども。


どうしても伝えたいことがあって
自分なりに言葉を選んで伝えてはみたものの、
やはり相手を少々怒らせてしまったみたいである。
基本的に相手の言い分を否定しても始まらないので
吉良先生でいうところの「YES,but...法」を用いたものの、
こっちが相手の言い分を肯定していると向こうの話が長くなる一方で
どこでbutの突っ込みを入れていいかわからん!
争いが嫌いなので、ついつい相手の話をニコニコ聞いてしまう。
でも心の中では実はすごい高いところから、
感情的になってしまった相手のことを馬鹿にしていたりもする。


上に立つ人間ってのは、どんなに激務で倒れそうでも
目の前にいる小娘が殺してやりたいくらいむかついても
感情を剥き出しにしてしまうと負けなんじゃないかと思う。
なんか20歳年上のおじさんを、少し哀れに思ってしまった。
社会に出る時期が刻一刻と迫っており、
自分はハタチそこそこの学生になめられないような、
器の大きい大人になりたいと思った。