今更トリエンナーレ


ちょうど一週間前、
新潟は越後妻有の
アートトリエンナーレに行ってきました。


大地の芸術祭
越後妻有アートトリエンナーレ


なんで真夏の新潟の
山の中でアート見なくちゃいけないのだろう、


行く前は正直そんな風に思っていました。
行ってみて、自然の中でアートに触れて、
都会の現代美術館に集められたものとは
明らかに違う形で心に響いた。
青空の下、雨模様の中、
自然の中で触れるアートは、快適な美術館に並べられたそれとは
ひと味もふた味も違う味わいを持っている。



午前中はめちゃくちゃいい天気で
ほんと東京よりも暑いくらい。
強い日差しの中でものすごい背の高いススキを横目に
日常に埋もれた空き家の中で繰り広げられるゲイジュツ表現。


自然いっぱいの環境と、アートってそれほど結びつかないと
そう思っていたんですが、違いました。
インスタレーションというものが、少しわかったような気がした。
この場所でしか体感できないもの、
ここでやることに、意味のあるもの。
こんな青い空の下で
わざわざ作品に近づいてみる。
都会では体験することのできない環境で
ものすごく心に響いてくる。



個人的にものすごく良かったのは
ボルタンスキーの廃校を利用したインスタレーション
何時間でもここに居たいと強く思った。
ずどんと、胸に響く振動、
きっと一番遠い記憶、生まれる前の記憶。


あと、スリットとか
フレームを切り取る作品、
前山忠の見えざる壁も好きだった。
普通の光景も枠で切り取ることで、
またぜんぜん違った表情を見せる。



ものすごく駆け足でまわったツアーだったので
もちろん全作品を網羅できたわけではないけれど
それでも十分満足できるくらいの
たくさんの作品に触れることができた。


3年後は、何度も何度も足を運んで、
もっともっともっと、
いろんな作品に触れたいと思う。
日帰りだったけど楽しい旅だった。