終わりのうた

卒論を提出し終えたのでした、
それはそれはあっけないものだった。
最後の最後に、助手に怒られた。
まあこっちが悪いのだけれど
つくづくかわいそうな人種だ、彼女たちは。
一生ずっと生理前みたいにカリカリし続けるのかな、
なんかほんとかわいそう。
ずっと同情する側で居たいと思った。


この学校にはなんの思い入れも無いことを再確認、
何かに属すことがそんなに好きじゃなくて
でも、なににも属さないことの怖さを知って
人って結局ひとりなくせに、
何かに属していないと不安でたまらないのだった。


私は内定先の会社に一体何年属すのだろうということを
淡々と考えていたりします。
10年後なんて見えない、描けない、
きっと想像もつかないことをやっているのだろう、
社会人五年目でいきなり山に半年こもるような女の娘なのだから
きっと私も勤続40年なんて、どだい無理な話なのだけど
だからといって入社前から退社後のことを考える必要も無いのだけど。


卒業、最後の卒業、
もちろん最後じゃないかもしれないけど
学生生活からの卒業。
何を学んできたんだろう、何を生かしていくんだろう、
何にでもなれると思ってた子供の頃から
だいぶ時が経過して、絶対になれないものも沢山みえてきて、
むしろ私がなれるものなんてもう、ちょっとしかない。
なりたいと思うものも、大して無い。


なにをしよう、
これから何をして生きていこう、
100まで生きるとしたら、
あと80年近くあるのだからおそろしい。