人間失格


土曜日は遊ぶ日なので、
予定を詰め込みます。
今日は、お芝居を見に。


人間失格


太宰の人間失格を読んで、
あ、これって私の事じゃんって
思う人はたくさんいるだろう、
私もその一人だけど。


でもべつに
みんながみんな、
玉川上水で入水するわけでも無し、
みんな、太宰に描いてもらえたような
そんな優越感に
ちょっぴり浸りたいだけなのでしょう。


舞台の方にも
だらだらと、どうしようもない事を繰り返している
しょうもない男が一人、
ああいっそ、死んでしまいたい、
でも死ぬ勇気も行動力も無い、
結局それって、ただダメなだけじゃん、
別に失格なわけじゃないんじゃん、
元カノの言葉が、本質で、
人間失格の人間、なんて
そうそういないんじゃないの?
ほのぼの
って終わるはずも無く。


舞台は生々しいから
演技とはいえ、そこには生身の人間がいて、
叫び声とか痛みとか
もはや演技なのかなんなのか
観客は傍観者で、
ただただそれを見ているだけ、
観劇という行為は
なんて非日常的なのだろうと思った。


ふう、
なんか最後の方にざわざわした。
ありきたりな言葉で片付けると、
おもしろかった。


私も押し入れの片隅から
人間失格を引っ張りだしてきたりしたけど
三葉の写真のくだりで、寝た。
コンタクトをつけたままで
お風呂にも入らぬまま
パソコンを開いたまま
部屋のあかりをこうこうとつけたまま



ああ、ダメ人間、だけとまだいきているから
人間失格ではないのだろう、そういうことにしておこう。