何度目かの、人間失格


太宰の小説は、
大体、読んだと思う。
するすると、読めてしまう。
彼の小説のなかにでてくる主人公のような生き方を、
したことがあるわけでは、ぜんぜんないのに、
なんだろうか、と思うほど考え方に、
共感、
してしまうことがあるのだ。


太宰が好き、という人は、
結構多いけど、
きっと、
私が好きな太宰、が好きな人は
きっと少ないと思う。
人間失格 (新潮文庫)

誰でも、どこかしらの思考に共感できてしまう箇所があって、
それはけっこう人間の弱いところを突いていて、
だからこそその弱さを、惜しげも無く語る主人公の言動、
場合によっては行動、それらに対して、


共感、


してしまうことがあるのでしょう。


2008年、文庫本の相場が4〜500円台の今、
この太宰の人間失格が、ポップなパッケージで
286円で売っていたら、
そりゃあもう既に持ってたって、
ついつい、買っちゃうでしょう。
新潮文庫の、思うつぼ。