変わってゆくもの

一人が好きで、人混み嫌いの私が
大好きな街、下北沢。
ちいさいおみせが、いっぱい。
かわいい古着屋さん、雑貨屋さん、ちいさいカフェ、細い路地。
音楽とか、演劇とか、ちょっとした文化が根付いてる街だと思う。


朝起きたら、とても学校へ行ける時間ではなかったので
部屋の掃除をして、髪を切りに下北沢へ向かう。
高校生の頃から通っている、ちょっとレトロな美容院へ。
髪を切って、街をぶらり。
接客すらうっとうしいと思ってしまう私に、この街は優しい。
古着屋を巡り、SALE中の店を廻り、久々のショッピング。


街を、ぶらり。時が、ゆっくり。
大好きな街、下北沢。


今、この街が大きく変わろうとしている。
大規模な再開発が行われようといている。
小田急線が地下を走り、下北のど真ん中を太い道路が横断し、
駅周辺には高層ビルが誘致されるそうだ。


変わらないものなんて、何もなくて、それはしょうがないことなのかもしれない。
だけど、やっぱり、変わって欲しくないと思ってしまう。
大好きなあの場所、あの店、あの道、消えて欲しくないもの。


道路が走り、高いビルが建ち並び、この町もほかの町と変わらぬ
装いをするようになってしまうのだろうか。
利便性は増すかもしれない。でも、そんなもの、求められているのだろうか?
魅力たっぷりのこの街がその特色を失ってしまうのはやっぱり悲しい。
住民でもない人間が勝手に「好きな街だから残してほしい」とか思うのは
非常に身勝手なのかもしれないけど、この街は変わらないでほしいなあ。
ここで生まれた、たくさんのもの、ここから生まれるであろう、たくさんのこと。
未来の下北沢も、魅力溢れる街でありますように。

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