ガラスの十代

教特の授業をうっかりボイコットしてしまった私は、
去年の教特の講義集から1テーマ選んで、
2000字の感想を書かなければならなくなってしまった。
ちぇっ
去年の講義集をぱらぱらめくってみると、なんと
作家の重松清さんがEコースに来てるじゃあーりませんか!
なんだよ、西生田かよ。
聞きたかったなーと思いつつ、これで2000字書いてやろうと決めた。


いやはや、興味のあることって、早いねー
1時間もかからずに2000字のレポ完成。
やればできるんじゃん。
1000字の方とあわせて1時間半くらいで終了!
学校で書き終わるとは思っていなかったので、ちょっと感動。


重松さんの話を読んで、いろいろ10代の頃の感情がふつふつと湧いてきた。
まだまだ子供のくせに、いっちょまえに意見だけ持っていて
曲がったことが、許せなくて、妙に潔癖で、熱かった。
キレる10代の全盛期に10代という多感な時期を過ごした。
少年犯罪とか心の闇とか、うんざりだった。
大人なんて、社会なんて、メディアなんてなんにも分かっちゃいない。
子供のことなんて何も分かっていないくせに、偉そうに語るな!って思ってた。
でも、重松さんの話を読んで、私の方こそ おとな をひとくくりにして、
たいして考えもせず、「大人なんて」って思ってたことに気付いた。
今の私はあの頃よりは確実に広い視野で物事を考えられるようになっただろう。
きっとそれと同時に失っているものもたくさんあるのだろうけれど。
みんな子供だったわけで、そしていつか大人になるわけで、
あの頃の感情とか忘れているだけで、みんな通過してきたのに
おとな と こども の距離は埋まらない。
それはコミュニケーションの取り方に問題があるんだなということに気付かされた。


10代の頃の気持ちを忘れたくないと思う。
今の10代も、これからの10代も自分と同じように
つまらないことで悩んだり、傷付いたりしているんだろう。
そのことを忘れなければ、子供とのコミュニケーションなんて案外簡単なのかもしれない。
キレる10代とひとくくりにされることにキレそうになっていたあの頃を
いつまでも忘れないようにしたい。


銀杏の十七歳を聴きながら、
「大嫌い、僕自身」ってとこはあんまりかわってないなーと思う。
まだまだ子供で半人前だってことかもしれないなぁ。