國男のカテドラルは四角い


竹中のが物足りなかったので
東京ステーションギャラリーへ足を伸ばす。

モダニズムの先駆者
生誕100年
前川國男
建築展
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/index.asp


國男さんの卒制からはじまり、
戦前戦後の木造建築、
集合住宅、高層建築、
変化に富んだ時代の中で常に先を歩いていた男の建築が
あっちの部屋にもずらり、
こっちの部屋にもずらり。


ちなみに卒制のタイトルは
「10キロ放送局」
半径10キロエリアをカバーする放送局ということなのか?
ローカル局なのか?10キロって必要か?
とか、なんとなく10キロというところが気がかりだった。
まあ別に何キロでもいいんだけどさ。


前川國男、といえばやはり思い出すのは
前川國男邸でしょう。
製図の初めてのトレース作品であり、
初めて作った模型、國男邸1/50。
そして個人的なことを言えば、去年のオープンデスク
一番好きな建築を聞かれて、とっさに前川國男邸と答えてしまったんだった。
なんかちょっとレトロでモダンなものが好き、みたいな話をしていたもので。


でも多分國男さんの建築の中では一番好きかも。
美術館とかはけっこう細かいところがごてごてしているので、
簡素なものが好きな私としては、國男さんの中では
やっぱり自邸かなあ。
ま、私の好みはどうでもいいんだけど。


会場内にはかなりの数の模型がずらり。
模型の名称と縮尺と、作成した大学の研究室の名前が入っていた。
模型を見てたら作った人の苦労が伺えて泣きそうになった。
前川國男自邸は1/20で、しかも木、
ちゃんと障子まで張ってあるし。
京都造形大学横内ゼミの皆様、お疲れ様でございました。


國男さんとか坂倉さんとか吉村さんとか
やっぱり日本の建築ってものに多大な影響を与えた人々でしょう。
彼らがいなかったらまた別の誰かが
コルビュジェとかの影響を受けていたのだとは思うけど、
とりあえず現存する日本になったのは
彼らの影響も大きいということであります。


展示を見に行くと、あーもっといろいろ見なきゃ
もっともっと勉強しなきゃ、私ってば何にも知らないなあ
3年間何してたんだっけ?あれ?
って思うけど、また次の日になるとあれ?って思ったことすら忘れちゃう。
一体どうなっているのだ全く。


とりあえず目白に通っているうちに
ライトの自由学園に早く行こうと思った。
(あと学習院の図書館も國男ちゃんだったから見なきゃと思った)