流れ出たら、アジア


今日は選考とは全く関係ない
IT企業主催の少人数制
プログラマー体験講座」へ。


10時から17時まで、与えられた課題をこなす。
いろんな職種があって、たとえばSEとか
興味があるけど、実際やったことの無い職種って
「興味があります!」
って言って入っても実際は思ってたものと違う!
なんてことが容易に想像できる。
就職は大学の二の舞にしたくないので
ちょっくら体験してきました。


プログラミングは初体験!
って思っていたけれど、よく考えたら
高校の授業でスライドのアニメのようなものを作って
それも一応「If .... End If」とか使ってたから
厳密に言えば初めてではなかったかも。
やり方としては何となくは理解できたと思う。
ただ、私は結構負けず嫌いだから、うまく作動しないと
すっごいイライラする....
この仕事にはけっこう忍耐力が必要なのだな。
大体プログラマーなんて子供の頃に遊んだ
人生ゲームの職業で目にして、
意外といい給料もらってんだな、
なんか響きがいいな、
くらいにしか思ったことが無かったから
体験して、ちょっとかいま見れてよかった。
しかもなぜがお昼付き!
海鮮ドーン!
企業って採用にお金かけてますよねー。


ひととおりプログラミングの課題が終了して
部長さんから会社の説明と質疑応答の時間。
お話の中でやはりプログラミングの作業は
中国に流れ出ているらしい。
どう考えても人件費の安い国で作業した方が
コストが抑えられるわけで、私はそしたらこれから
日本の会社でこういった仕事はやりにくいんじゃないかと思って
そこらへんを質問してみたけれど、
実際のところ、やはりまだまだ言葉の壁が高いので
日本の仕事をすべて海外で請け負うということは出来ないらしい。
結局どんな仕事でもコミュニケーション能力が重要視されているけど
もちろんIT業界でもそうで、パソコンに向かって作業していればいいのではなくて
システムを作るなら、受注先の会社の人と打ち合わせをして
どんなシステムが必要か聞き出して
それを作るための設計書を作って
書類におこして
それを見てプログラムを組んで
実際稼働させてテストを繰り返して
で、納品する。


コミュニケーション能力が不足していると、
確かにプログラムを作るのは得意で作業時間も早い
優秀な海外の人材はたくさんいるけれど
まず設計書を見て、正確に内容を読み取れなかったり
そういったずれが生じて使えない製品が作られてしまったり
様々な問題が発生するらしい。
(実際そこの会社では3件のうち2件が失敗だったと言ってた)


ただ、それは本当にやり方ひとつだと思う。
完全に中国なりアジアの人にプログラムの作成をしてもらい、
日本人が管理して全体を指揮する、みたいな工場にすれば
たぶん完璧に製品作りも出来ると思う。
倫理的に考えると、どうかと思うけど。
私が行った会社の人は、あまり中国から来た技術者が日本で働くことを
積極的に支援しようとは思っていない感じだったけれど
かなり積極的に受け入れている会社もあるみたいだし。
でもやはり日本人が中国人を雇う、という体制だって
10年後に本当にひっくり返っているかもしれないのだから
なんだかなあと思った。
その会社でも、中国も経済力をつけて人件費も上がってきているから
ベトナムに目を付けているらしい。
ぐろーばりぜーしょんってなんなんでしょう。
安いものへ安いものへと人が流れ
秩序というものは、どんどんとなくなり、変化していく。
日本は確実に堕ちていくだろう、
だって人口が減りつつあるわけでして
今日本がこの経済力をキープし続けていることだって
奇跡だと思います。


話が飛躍してしまった。
ただ、私が働くこれから4、50年の間はまだかもしれないな。
そうすると、IT業界で求められるものは
プログラミングの能力よりも、
全体を見て物事を判断する力とか
指揮をする力とか人をまとめる力とか
中国語のスキル
とかなのではないかと思います。
中国語が話せるようになれば
当面の間は中国人を指揮する職種につけるし、
日本が衰退したときには中国の企業に雇ってもらえるかもしれないし。
日本が中国にとって「安い人件費の国」になるかもしれないし。
未来なんてさっぱりわかりませんね〜。


中国に相手にされなくなっても
ベトナム、タイ、マレーシア...
しばらくはアジアを利用するんだろう。








じゃあ何語を勉強すればいいんですか?









とりあえずドイツ語ではないことだけは明白である。
Bis bald