貪欲な愛への嫉妬


やっと観れた、嫌われ松子の一生
地元の映画館でレイトショー、22:00〜。
最近時間はあったくせにばたばたしてたり
気持ちがどうにも映画じゃなかったから
なかなか観に行けなかった。


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想像通り、私の好きな映画で、
久しぶりに泣いた。結構泣いた。
なんだろ、この涙は何なんだろう、
ものすごく悲しいわけでも、切ないわけでも
苦しいわけでも、どれでもないんだけど
滝のように涙があふれてきた。
おそらく、愛されたくてたくさんの人を愛した
そんな松子への、嫉妬と賞賛の涙。



小さい頃はだれもが物語の主人公のように
幸せに光り輝く未来が待っているのだと思っていたのに
大人になったらそんなの嘘で、
でもだからといって人生は死ぬまで続いていて
生まれてきた以上はある程度生きて死ぬわけで、
人生なんてつまらないと思っても、夜が来てまた朝が来てしまう。


どんな生き方、どんな死に方をしても
生きた年数分の人生があって、
他人がみればくだらない人生だと片付けられるようなものでも
いろんなドラマがあって愛おしいものなのだ。
そんな人生を生きているすべての人間が愛おしくて
不覚にも涙が止まらなかったのだと思う。



もう一度観たい、ってか絶対DVD買う。
(ってか下妻観たあともDVD買うとか言ったけど...)