無趣味


まだまだ人見知りはつづく。
初対面の人に、いろいろ聞かれることが苦手。
どこ出身とか好きなものとか趣味とか。
むこうも話を膨らませようと、
わざわざ気を遣って話しかけてくれているというのに
そんなこと聞いてどうすんの?べつに興味も無いくせに。
って肘をついて眺めているもう一人の私。


実際聞かれて困るのは趣味が無いからってのもある。
なんでも熱する前に冷めちゃうことが多くて、
これが趣味です!って断言できることがない。
写真を撮ったり、映画を見たり、美術館ふらついたり
好きなことはそれなりにあるけど、べつに趣味ではないし、
それがなくなっても困らないし、きっとまた別のことをする。
自分のやっていることにあまり興味が無いらしく、
あ、あれおもしろそうだなと思ったら映画とかギャラリーとか
ふらふら観に行く行動力はあるけど、
で、そのことを結構自分ですぐ忘れちゃうので
「あおちゃん、あれ好きだったよね」
とか言われて、え!?あ、ああ、そうね、そういえばそうだったね...
と、人に指摘されて始めて思い出すこともしばしば。


興味持てない病気ですかね、無関心病。
自分の殻に閉じこもりがちなんだねきっと。
世界は広くて、いろんなとこがあって、すばらしい人もたくさんいるけど
実はそんなことどうでも良くて
自分しかいないもうひとつのパラレルワールド
ときどき散歩しているのだと思う。


って、やばいじゃん私...


どうしても趣味を挙げなければならないとしたら、
私の趣味はきっとひとりになることです。
人と話したり騒いだりはじけたりすることは大好きだけど
ひとりになれなかったら私は死んじゃうと思う。
趣味を考えたときに浮かんでくる事柄も
すべてひとりでやってることに気がついた。


でも初対面の人に趣味はひとにりなることです!
とか宣言して、無駄に変な空気にしてもしょうがないので
なんか社交辞令的に適当に答えられる趣味でも見つけようかな。
せっかくだから笑いをとれる趣味が良いな、
なにがいいかな、悩むな、
とかいってやっぱりほんとはどうでも良いんだけど。