空中庭園


けっこう前に
角田光代の 
小説を読んだ。


それはダンチに暮らす
隠し事をしないというルールを持った
幸せそうな家族の話。


ダンチでくらす私としては
共感できる部分も多く、
小説としてすごく好きなものだった。


で、
ようやく映画を見たのです。
空中庭園


監督の解釈は、
私が小説から受けた印象とは
ちょっと違ったな。
監督がジャンキーで捕まっちゃうだけあって
猟奇的な部分が色濃かった。


でもきっとみんなこういう側面を持ってて
でもそれを表面に出すことも無く
学芸会を演じてて、でもそれは不幸なことでもなくて
意外と幸せなことなのかもしれないと思った。


何にも考えてなさそうなパパの
最後の方の台詞がなにげに一番ぐっと来る。
私もいつか
学芸会みたいに
幸せそうな家族の役を演じるのかしら。


なにごとも
包み隠さずなんて絶対無理だな。
必要なことすらちゃんと伝えられないんだろうな。
私が家族を作ったとしても
きっと自分が生まれ育った環境に近い形になっちゃうんだろうと思う。
でもそれが私に取って一番居心地の良い
理想的な家族の形なんだろうと思う。