荒れ模様


部屋の状態はその人の心の状態に等しいと言ったのは
一体誰でありましょうか、
だれでもないのでしょうか、私には分かりかねますが、
部屋の状態が心の状態に等しいのだとしたら、
私の身に一体何が降りかかろうとしているのだろう。


旅から帰ってきて、瞬間
ここには大切なものなんて一つもないのだから思い切って捨てようと、
おもむろにゴミをまとめはじめたものの志半ばにして
お土産とゴミ袋の散乱する床に一畳ほどの空間を見出だし、
布団を敷き倒れたが最後、
そのまま二日が過ぎようとしているのです。

どうにも動けなくなってしまったのは
部屋が汚いからなのか
私の心が動くことをためらっているからなのか
なんとも判断がつかないわけなのですが、
現状に変化はなく今のところ
動きたくないという潜在意識の勝ち。
迷子になったのだ意図的に、
恋と退屈でも読みながら不貞寝でもします。恋と退屈