幸せとは


今日は前々から見てみたかった阿佐ヶ谷スパイダーズ。
イヌの日を観に本多劇場へ。



小学校の同級生を地下の防空壕に監禁して17年...
どうしようもないくらいやるせない月日が流れてしまった世界があって
だけどそこで生きる人たちの生き生きさがなんだか痛い。


2000年に上映された作品の再演ということでしたが、
当時よりも監禁という単語から受けるイメージの衝撃さが
なんとなく薄まってきている現代に若干の寒気。
再演にあたって新しい役が加わって、物語の背景に深みが出た
(のではないかと思うよ、初演を観てませんけどパンフを読む限り。)



新潟の少女監禁事件のあの少女は今、どんな人生を歩んでいるんだろう。
監禁とはそれはそれはおそろしい犯罪だけど、
そこから救い出された少女の残りの人生はどんなものだろう。
外の世界とふれあうこと無く子供のままで大人になってしまった少女は、
外の世界に出されたところで馴染めるのだろうか。
監禁されている人よりも外の世界の人間の方が複雑で窮屈だなんて
そんなの絶対おかしいはずだけどなあ、私なら助けるだろうか。


演劇が終わって、なんかどーんって打ちのめされて
下北をぶらつくも何にも頭に入ってこない。
3時間があっという間だったなあ。
気がつけばキャストに愛着がわいてしまっていたよ。


考えさせられたし、満足できた。
パンフも一気に読んでしまいました。