六本木のカタチ


新国立美術館へ行ってきました。
黒川紀章が設計した、例のあれです。


六本木は、どんどんと新しくなってゆく、
ヒルズに東京ミッドタウン
巨大なアートの三角地帯の完成も間近。


黒川さん、といえば、中銀カプセルタワーのイメージが強い。
アーキグラムに興味を持った頃に
この建物にも興味を抱いた。
空間設計論の授業でしのぴーが、配管とかがもうダメになっていて
黒川さんが思い描いたようにカプセルを取り替えるのは無理、
と断言していたような気がする。
如何せん不真面目だったのであまり覚えていませんが。


黒川建築に足を踏み入れたのは
はじめてだと思う。
名前はよくきくけど、体感したことは無かったと思う。


乃木坂から、行きました。
入り口入って、うねうねのガラス、上に行けば行くほど太くなる円柱、
雑誌やテレビでその姿を何度も見ていたけれど
やはり3次元で体感しないとその建築のことはわからない。


広くて、よろしい。
オープンスペースの開放感と言ったらない。
展示空間以外のオープンスペースが
非常に広くて心地よい。


上野とか、狭くて小汚くて
あんまりすきじゃないんですけど
ここは、快適だと思った。
展示空間は至って簡素で、可動式の壁で
いかなる展示にも対応できる作りとなっている。
そうなの、美術館はそれそのものが美術品じゃないのだから
あくまで展示品を魅せる為に魅力的である必要があると思っていて、
青森県立美術館なんかは順路がわからなくなるほど難解で、
それに比べて四角い箱で何とも観やすかった。


オープンスペースが個性的なだけに
すっきりとした展示スペースがよかった。
天井高も、ちょうど良く高くて、でも
高すぎるわけじゃなかった。よかった。


伊東豊雄展でも強く感じたことだけれど
こういう建築家のフォルムへのこだわりというものが
今日の建築技術を発展させているのだと思う。
近未来だ、近未来。
昔の子供が思い描いていた未来のカタチが
現実のものとなる時が来たのだ。