紛争ダイヤ


レイトショーで映画を見に行った。
ブラッド・ダイヤモンド
こういう超大作を見るのは久しぶりだなあ、
最近は邦画とか単館モノしか見なくなってきていたので。


シエラレオネ


初めて聞いた名前ではない。
高校の同級生で、シエラレオネ出身の子がいた。
私が高校に入学したのが1999年、
まさにシエラレオネの内線が激化していた年だと思う。


外国事情の授業の中で、彼が話してくれた少年兵の話、
まさに聞いた通りの映像がスクリーンに写し出される。


ダイヤを求めているのは誰なんだろう、
輝きのそこに、たくさんの人の血と涙と悲しみと絶望が渦巻いている。


自分が戦争の無い国でぬるぬると生きていることって
一体なんだろうってまた深く考えさせられてしまう。
中学生くらいのときは、戦争がなんで世界中で行なわれているのか
全然わかんなかったし、解決策もわからないくせに
無駄に戦争反対って思ってた。
高校生くらいになって、世界のことがちょびっとだけ見えるようになってからは
どうにもならないことの多さに絶望していた。
大学生くらいになると、自分ではどうすることもできないような大きなことについて
いつの間にか深く考えなくなっていた。


ここにいる私、スクリーンの前でただ座っている私は
ほんとうに何をしているんだろうという気持ちになる。
今の私が内線地域に飛んで行ったところで
何もできない肉のかたまりに過ぎないんだけど。


映画自体の感想としては、
ディカプリオが良かった。
オスカー取ってて世間的にも好評価だけど
うん、良かった。


宝石をほとんど持っていないし
ましてやダイヤなんて、だけど、
ダイヤが頑張れば買える国に生きていることが
いかに平和かということを、
ちゃんと噛み締めていこう。
日本は、平和だ。